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最高の技術は最高の素材を得てはじめて輝きを得るもの。
全てにおいてパーフェクトであることがレザーグッズのステータスを唯一担保するものだと云えます。

究極の素材を求めて、、、

鞣した皮革は人類が最も初期の段階で身につけた繊維製品といわれています。
人々が最上の皮革製品を追い求めるのはステータス性とともに無意識に懐かしさと安らぎをそこに見いだしているのかも知れませんね。

昨今海外からサドルレザーやブライドルレザー、そしてラティーゴレザー等と云った優れた鞣しを施された耐久性の高い高級皮革がファッション化され日本国内に紹介されていることはみなさんもご存知でしょう。

しかし日本国内で製革された馬革が世界中の一流ブランドやクリエイターに絶賛され渇望されている事はあまり知られていない事実です。

創業時には同じく海外のハードレザーしか眼中になかったガムアママでしたが幾多の逡巡の末に巡り会いそして100%メイドインジャパンで海外のメーカーと同等どころか完全に凌駕できるという確信に導いた世界有数のトップタンナー姫路の”新喜皮革”について御紹介させていただきます。

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最上の製革は上質の原皮を手に入れる事から始まります。新喜皮革の馬革は食肉用に飼育された馬の皮のみを副次的に使用します。最後まで馬体を有効に利用させていただくという感謝の気持ちから世界有数のピット製革はスタートします。原皮は主にポーランドから輸入されます。

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完成された姿を想定しながら目的に沿って下地を整える作業にはいります。それぞれの厳しいオーダーに対するきめ細やかな対応がこの段階から仕上げまで徹底的に貫かれ我々メーカーに供給されます。その結果業界でもここ以上はないといわれるほどの唯一無比の素材が日々デリバリーされているのです。

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写真を見ていただければご理解していただけるとおもわれますがピット槽を設置するだけでも非常に広大な敷地面積を必要とします。さらに気温や湿度の自然条件によって左右される製革法です。素材に鞣し剤が浸透するまで長時間を要する非常に難易度の高い製革法であり現代において新規に事業参入することは困難とされています。創業時から馬革一筋にそしてかたくなにこの製法を守り抜くことに成功した新喜皮革のみが供給できる極上の馬革がフルベジタブルピットホースハイドなのです。

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数々の業界での常識にとらわれることなく伝統をまもりぬきながらも反面常に革新を求めて来た新喜皮革。工場内の衛生管理も異常といえる程の高い次元で保安維持されています。バクテリアの発生を押さえる事によって最高の素材を最良の製品へと導いています。その証左に工場内は常にタンニン抽出液の甘い香りで満たされています。

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時に現代製革界の奇跡とも称される新喜皮革のホースハイドそしてコードバンですがその源を思う時それは寓話でも魔法でもなく一途に世界最高の素材を現出させんとする誇り高き職人集団のプライドそのものを感じる事になります。

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天からのめぐみに感謝し己の仕事に限りなき誇りを持った職人がガムアママの為に特別にしあげてくれた最高の素材です。今日までの製革界の常識では不可能とされていた”暖色系の発色の良いアニリン仕上げのピットヌメ”です。その深い発色と生体時の姿さえ彷彿とさせるフレッシュな仕上げを両立させたまさに”奇跡”の二文字を感じさせるパーフェクトな仕事です。

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牛革に比べて繊維組織が細密でしなやかな馬革。その耐摩擦性の高さゆえにライダージャケットにもってこいの素材と云われながらも高価であることから古くからライダーたちの羨望の的であったキングオブスムースレザー。それがガムアママがチョイスしたホースハイドです。

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平均的に牛革よりも薄いとされる馬革ですがガムアママではヘヴィゲージな馬革もストックしています。それは革のダイヤモンドと称されるコードバンと云われる馬の臀部にのみ存在する立林繊維の超細密な皮革組織を製革する際にその組織が変形あるいは細小と判断されたものはコードバン層をふくんだままバトックレザーとして製革されます。その性質上安定供給は無理なので業界にもほとんど流通しないまぼろしのヘヴィゲージハードレザーなのです。バトックレザーの写真をご覧頂くとうっすらとコードバン層の存在が実感できます。

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写真上がバトックレザー写真下が牛革の断面です。繊維の細密さとコードバン層の存在にご注目ください。

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30年代から40年代頃のホースハイド製ブラックレザージャケットのように表面が割れてフルタンニンの馬革を証明するキャラメル色が顔を覗かせる、、、そんなイメージで特注したラッカー仕上げのホースハイド。ラッカーの苦みばしった香りとミモザの甘い香りが絶妙にブレンドされて鼻腔をくすぐります。製品となった今でも皮革繊維の中では緩やかに静かに鞣しが進行しているのが”育つ革”たる由縁です。まさに生きている革といえるでしょう。そして特筆すべきはこれらの素材がヴィンテージレプリカ用に”復刻”されたものでは決してなくヴィンテージが現行であった時代から脈々と守られ続けた本物の中の本物の財産であると云う事なのです。



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